適時開示とは何か??
適時開示は証券取引所に上場している企業、いわゆる上場企業が投資家の投資判断に影響を与えるような情報を開示する義務のもとに行うこと。
それは決算などの法定開示や会社の経営に重大な影響を与える決定事実や発生事実などを開示する。
ちなみに決定事実は
【決定事実】
- M&Aや会社の譲渡
- 資本の増減
- 自社株買い
- 代表取締役や取締役の交代
- 会社の解散
- 公認会計士の変更
- 定款の変更 などなど
また発生事実は
【発生事実】
- 自然災害等による操業停止
- 売上の多くを占める取引先との契約の解除
- 行政処分
- 業務停止 などなど
発生事実は経営に与える影響が軽微な場合は開示する必要はないけれど、会社の経営に与える影響が軽微でも開示をしておいた方が良いと判断した場合、会社は適時開示をする。
たとえば昨年の夏にニチイ学館(9792)の社員が介護施設内で入居者を殺害した。
そのときにニチイ学館は社員が逮捕されたことと、警察の捜査に全面協力する旨の開示をした。
会社の経営に与える影響は数字上では軽微だとなるだろうが、会社は任意で開示をした。
この適時開示は会社が情報を得たら迅速かつ正確に正しい経路で情報を発信しなければならない。
だから情報が開示された直後に株価が動く。
この適時開示は面白い!!
適時開示は
を検索すると出てくる。
これの何が面白いかというと、
リアルタイムで上場企業から様々な情報が開示されることだ( `ー´)ノ
一般的なものは決算情報の開示や有価証券報告書、決算説明資料などだけれど、その他にも
こんなものが出たのか|д゚)
といった情報が開示される。
最近多いのはメーカーの検査不正問題にかかる開示
それは神戸製鋼や三菱マテリアル、日産自動車やSUBARUなど大手企業による開示があった。
開示にあたって会社の姿勢もわかる。
たとえばSUBARUや神戸製鋼の場合、適時開示と同時に記者会見をし、その内容はコーポレートサイトにも掲載された。
しかし、日産自動車は検査不正問題に関する適時開示は社会問題に発展していく懸念がある問題のはずだが、さほど開示をせず記者会見も曖昧糢糊としていた。
最近面白かったのは
nmsホールディングス(2162)
この会社が出した適時開示は
分配可能額を超えた平成29年3月期末の配当金について
ということで、その内容は
配当金を払いすぎた!だから、資本準備金を取り崩すことになりました。
というもの
詳しくは→ http://pdf.irpocket.com/C2162/bGi3/tAUx/VyOH.pdf
何故そんなことが起きたのか?
それを調査した結果、社内にこの問題が発生する懸念を持った人がいなかったということだった。
詳しくは→ http://pdf.irpocket.com/C2162/IrE8/mqxk/DPYa.pdf
こんな開示が出た直後、株価にどのように影響が出るのか?
そういうのを考えて株価をウォッチすると勉強になる。
せっかくの機会だから適時開示をチェックしたらどうか?