27日金曜日に韓国の文在寅大統領と金正恩北朝鮮労働党委員長による会談が行われた。
そこでは両トップによる握手と抱擁がされ、
「完全な非核化」
を目標とした共同宣言
「板門店宣言」
この成果を世界的に発信し、歴史的な成果としてとらえたニュースは多い(*'▽')
北朝鮮としても米朝階段の前に中国、韓国と着実に布石を置いてきて準備も整ってきた。
これで北朝鮮を発端とした戦争の可能性が減り、日本を含めた圏は一安心(^^♪
もし、北朝鮮が軍事行動を起こしたら、世界のマネーはアジアから回避していく。
そうなると当然円は売られ、同時に東京証券取引所に流れているマネーの6割を占める外国からの投資もリスクオフの動きにでる。
こうなったら日本の経済は低迷する!
しかもアメリカの戦争の傾向は
長期戦
孫子の兵法書では、
戦をすることと
戦が長引くこと
はしてはいけない!
アメリカは孫子が指摘している「愚かな戦」を忠実に守っている。
そんな話はさておき、今のところトランプ大統領も韓国と朝鮮による宣言は一定の評価をしている。
しかし、個人的に気になること
もいくつかある!
それは。。。
①拉致問題に触れていない
日本国民にとって一番気になる問題。このことに触れていないのは何故?ってほどだ。
拉致問題は日本と北朝鮮の問題で、韓国にとってはそれ以上に北朝鮮の核実験と軍事行動の方が重要なテーマになる。
だからと言って、共同宣言で拉致問題に触れていないのは、
そのことに触れなかったのか?
それとも触れたけれども明確な回答を導けなかったのか?
今、日本と韓国の関係は決して良いものではないから触れなかったとしても不思議ではないけれど・・・
②アメリカを射程に入れた東風が配備されたこと
ここにきて中国はアメリカと知的財産権や貿易面で緊張感を増している。
そんな中、習近平中国共産党最高指導者は国内基盤を固めつつ、外交で諸外国の取り込みに動いている。
そしてその中にはあの金正恩も入っている。
昨年まで中国すら射程範囲に入れて、中国国内でも北朝鮮との戦争に備えてキャンプ施設の配備や戦争勃発時の国民の対応について広報されるなどしていたのに、その緊張がとたんにおさまった。
習近平が金正恩を取り込んだとしたら、アメリカに対して交渉の駒が増えたことになる。
③ハッキング疑惑や金正男殺害疑惑が解決していない
韓国にとっては北朝鮮の非核化が実現すれば、そのことについては触れることはないか・・・
でも国益を犯罪で賄っている可能性がある分、この問題はいずれ解決してほしいんだけど。
まだまだあるけれど、特に気になることはこの3つ!
そしてこの日の夜に開いたアメリカのダウ平均はというと
微減。。。
北朝鮮と韓国の地政学問題の進展は評価されていない感じ。
元モルガン・スタンレー出身の世界最高峰の戦略家であり、小説家の
バートン・ビックス
によれば、
世界で起きていることの真実は、株式市場の値動きで把握できる
ようだ。
そうなると、今回の北朝鮮と韓国のトップによる握手は歴史的な握手にはなれないのかもしれない。